Single Malt Komagatake 2024 Edition

バーボン樽とシェリー樽が織りなす多層的なハーモニー
『シングルモルト駒ヶ岳 2024 Edition』は、長野県・中央アルプス山麓に位置するマルス駒ヶ岳蒸溜所で造られた、2024年限定のジャパニーズシングルモルトウイスキーです。
標高約800mの冷涼な気候と清冽な水に育まれたこのウイスキーは、バーボンバレル熟成原酒を軸に、シェリーカスクやワインカスクなど多彩な樽で熟成された原酒を絶妙にヴァッティング。香りはアップルティーや青りんご、バニラ、蜂蜜が織りなす華やかさがあり、味わいは熟した柿や焼き菓子を思わせるまろやかさと果実の酸味が調和します。
アルコール度数は50%と力強くも、余韻は爽やかでフレッシュ。自然と職人技が融合した一本であり、年ごとに異なる表情を見せる「駒ヶ岳」シリーズの中でも、2024年版は特にバランスの取れた仕上がりとなっています。日本の風土とクラフトマンシップを体現する、今だけの味わいです。
■飲み方あれこれ!!
〇「シングルモルト駒ヶ岳 2024 Edition」は繊細な香味とバランスの良さが魅力の一本なので、飲み方によってさまざまな表情を楽しめます。
ストレート:
アップルティーや青りんご、バニラ、蜂蜜といった香りが最も豊かに感じられます。熟した柿や焼き菓子のような味わいをじっくり堪能したい方に。
トワイスアップ(水1:ウイスキー1):
香りがふわりと立ち上がり、アルコールの刺激が和らぎます。初心者にもおすすめの飲み方で、果実感や甘みがより柔らかく広がります。
ロック:
冷却によって香りはやや抑えられますが、甘みとビター感が引き立ちます。時間とともに変化する味わいを楽しめるのが魅力。
ハーフロック(氷+少量の水):
ロックよりも香りが開きやすく、味わいのバランスも良好。フルーティーさと焼き菓子のような香ばしさが心地よく調和します。
ハイボール:
爽やかな酸味と軽やかな甘みが際立ち、食中酒としても優秀。特にワインカスク由来の果実感がソーダと好相性です。
▶「マルス駒ヶ岳蒸溜所」のこと
長野県宮田村、中央アルプス・木曽駒ヶ岳の麓に位置するマルス駒ヶ岳蒸溜所(旧・マルス信州蒸溜所)は、本坊酒造が1985年に開設したウイスキー蒸溜所です。標高798mという高地にあり、冷涼で湿潤な気候、花崗岩層を通った軟水、そして寒暖差の大きい環境が、熟成に理想的な条件を提供しています。
本坊酒造は1872年創業の老舗で、1949年にウイスキー製造免許を取得。1960年には山梨県石和町にウイスキー蒸溜所を設け、岩井喜一郎の設計による「岩井式蒸留釜」を導入しました。その後、より理想的な熟成環境を求めて長野県に移転し、1985年に信州蒸溜所を開設。1992年に一時休止するも、2011年に19年ぶりに蒸溜を再開し、2024年には「マルス駒ヶ岳蒸溜所」へと名称を変更しました。
ウイスキー造りはスモールバッチ方式で、1回の仕込みに1.1トンの麦芽を使用。糖化には三宅製作所製のステンレス製フルロイタータン式糖化槽を用い、発酵槽はステンレス製3基とダグラスファー製の木桶3基を併用。発酵時間は約96時間と長く、木桶由来の乳酸菌が複雑な香味をもたらします。
蒸溜には三宅製作所製のストレート型ポットスチルを使用。初留器(6,000L)はシェル&チューブ式、再留器(8,200L)は伝統的なワームタブ式というハイブリッド構成で、香味の幅を広げています。仕込み水は地下120mから汲み上げた軟水で、柔らかく清冽な味わいを支えています。
熟成はラック式5段構造の貯蔵庫で行われ、バーボン、シェリー、ポート、ワイン、ビール、ブランデー、ミズナラなど多彩な樽を使用。さらに、屋久島や津貫のエージングセラーでも熟成が行われ、異なる環境による原酒の多様性を生み出しています。
代表銘柄には「シングルモルト駒ヶ岳」シリーズや、蝶をモチーフにした「ル・パピヨン」シリーズ、IPAカスクや屋久島エージングなどの個性派フィニッシュも展開。2021年には秩父蒸溜所との原酒交換によるブレンデッドモルトも話題となりました。
「クリーン&リッチ」を理想とする味わいを追求し、自然と人の技を融合させたウイスキー造りを続けるマルス駒ヶ岳蒸溜所。その一杯には、信州の風土と職人の情熱が凝縮されています。
▶「マルス駒ヶ岳蒸溜所」の歴史(年表)
1949年:
本坊酒造がウイスキー製造免許を取得。顧問・岩井喜一郎の指導のもと、鹿児島で製造開始。
1960年:
山梨県石和町にウイスキー蒸溜所を開設(※)。岩井の設計により本格的な設備を導入。
1985年:
長野県宮田村に「マルス信州蒸溜所」竣工。山梨から設備を移設し、標高798mの地で操業開始。
1992年:
ウイスキー不況と酒税法改正の影響で蒸留を休止(~2011年)。
1996年:
休止中に熟成された原酒を使用し、初のシングルモルト「モルテージ駒ヶ岳10年」を発売。
2011年:
19年ぶりに蒸留を再開。ウイスキー人気の再燃を受けて設備を再稼働。
2014年:
岩井喜一郎の設計思想を再現した新ポットスチル(初留・再留)を導入。
2016年:
屋久島エージングセラー竣工。多拠点熟成による原酒の多様化が進む。
2018年:
木製発酵槽を導入し、酒質の幅を拡張。
2020年:
総工費12億円をかけて蒸溜棟・熟成庫・ビジター棟を含む大規模リニューアルを実施。
2021年:
秩父蒸溜所との原酒交換によるブレンデッドモルト「モルト デュオ」発売。
2024年:
蒸溜所名を「マルス信州蒸溜所」から「マルス駒ヶ岳蒸溜所」(※2)へ改称。ブランドとの統一を図る。
2025年:
シングルモルト駒ヶ岳2024 Editionが国内外のコンペティションで複数受賞。
■“竹鶴ノート”の影響を受けた設計思想(※)
山梨時代の蒸溜所は、竹鶴政孝がスコットランド留学から持ち帰った「竹鶴ノート」をもとに岩井が設計したもの。その思想は信州の地にも受け継がれ、現在のマルス駒ヶ岳蒸溜所の設備や酒質設計にも色濃く反映されています。
■2024年の改称とブランド統一(※2)
長年「マルス信州蒸溜所」として親しまれてきた名称を、2024年に「マルス駒ヶ岳蒸溜所」へと改称。これは「駒ヶ岳」ブランドとの一体感を高めるための決断であり、蒸溜所と製品のアイデンティティをより明確にする大きな転機となりました。
Data
蒸留所:マルス駒ヶ岳蒸溜所(本坊酒造株式会社)
所在地:マルス駒ヶ岳蒸溜所:長野県上伊那郡宮田村4752-31、(本坊酒造株式会社:鹿児島県鹿児島市南栄3丁目27番地)
URL:https://www.hombo.co.jp/(本坊酒造株式会社公式サイト)
創業年:1985年(本坊酒造株式会社:1872年)
蒸留器:初留×1、再留×1(ストレート型)
アルコール度数:50度
容量:700ml
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