菊姫 鶴乃里

きくひめ つるのさと

伝統ある蔵が造る古くて新しいこだわりの純米酒

『菊姫 鶴乃里』は、兵庫県吉川町特A地区産の山田錦を使い、山廃仕込みならではの米の旨みが迫ってくる力強さが魅力の純米酒。総米1t仕込みで丁寧に醸され、低温管理によりじっくり熟成。そのため見た目はほんのりとした黄金色をしていて、沈殿物が発生することもあるがこれも旨み成分のひとつ。

フルーティな甘い香りと爽やかでミルキーな風味に続き、キリリとした酸味が引き締めてくれる。力強くコクがあり、繊細で上質な旨味を兼ね備えていて冷から燗まで幅広く楽しめる。ラベルの色は3種類ありヴィンテージごとにラベルの色は変更されるので、飲み比べをしてみるのも楽しい。

世界最大級の規模を誇る国際的ワインコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(IWC)において、2007年初めて日本酒を対象とする「SAKE部門」が新設された。その初代最優秀賞として「チャンピオン・サケ」の称号に輝いたのが「鶴乃里」である。


・菊姫(合)のこと

創業は安土桃山時代の天正年間(1570頃)、「小柳屋」として創業。その後、1902(明治3)年に合資会社柳酒造店となり、1928(昭和3)年には「菊姫合資会社」に改組する。1967(昭和42)年に全国新酒鑑評会で金賞を受賞すると翌年、当時はまだ珍しかった吟醸酒を発売、1979(昭和58)年に山廃仕込純米酒を発売するなど、時代を先取りした酒造りを行っている。

石川県は、かつてまだ清酒に級別が存在していた時代に、全国では2級酒消費量が全体の7割だったにもかかわらず、特級酒と1級酒が県内消費量の7割を占めていた。それだけ厳しい消費者の目に鍛えられて酒造りを行っているわけである。

酒造りに使われる白山水系の水は、酒の発酵や風味を醸し出すのに最も適しているといわれる硬度3~4の弱軟水。日本海式の寒冷な気候、そして何といっても良質な米の産地でもあり、酒造りにはこの上ない条件が揃った地。古くから「加賀の菊酒」の地としてその名を知られてきた。

原料へのこだわりは半端でなく、米は山田錦の産地として評価の高い兵庫県三木市吉川町に、兵庫県以外の酒蔵では唯一「村米」という契約栽培地域を持っている。その特A地区特上クラスの山田錦を贅沢に使用し、純米1t仕込みで「超吟」レベルの手間をかけ丁寧に醸し出す。さらに、酒は熟成によって美味しくなるという考えから、出荷する製品は、原酒を蔵内で低温管理によってじっくり熟成させる。さらに味に深みを出すために、複数の原酒をブレンドするのが基本となっている。

 

加賀の菊酒(※)

中国の故事に、菊の滴を集めた水を「菊水」いい、不老長寿の効果があるといわれる。その水で仕込まれた酒が「菊酒」で大変珍重された。手取川上流には野生の菊が群生していて、そのことから手取川の水は「菊水」と呼ばれるようになり、その水で仕込んだことから「加賀の菊酒」として名が知られるようになった。「加賀の菊酒」は、太閤記にもその記述があり、秀吉が催した醍醐の大花見で、諸国の銘酒の中でも一番として挙げられている。ブランド名にもなっている「菊姫」は、「菊酒」、「菊理媛」(白山比咩神社御祭神)にあやかり命名されたと伝えられる。2005(平成17)年、 小堀酒造店、車多酒造、吉田酒造店、金谷酒造店、そして菊姫の5社が『白山菊酒』として、日本酒で初めて原産地表示の認定を受けている。

 

 

Data

生産者:菊姫合資会社

住所:石川県白山市鶴来新町タ8

創業:16世紀(天正年間)頃

TEL:076-272-1234

URLhttp://www.kikuhime.co.jp/ (直接注文可)

特定名称:純米酒

原料米&精米歩合:麹米、掛米ともに兵庫県特A地区吉川町産 山田錦65%

アルコール度数:16.3%

酵母:

日本酒度:-1

酸度:2.0

容量: 720ml、1800ml

 

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